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冷麺の生れ故郷は、朝鮮半島北部。冬はマイナス20度を越え、寒さの厳しい地域で食べられた「冬沈漬冷麺(トンチミネンミョン)」が元祖です。
冬沈漬(トンチミ)とは、この地域で盛んに作られている、冬の水キムチのことです。ヨーグルトからしみ出る水分のような、ほのかな発酵臭とさわやかな酸味が特徴の水キムチの汁をスープにして、ソバ粉やデンプンなどを練った押し出し麺を食べたのが冷麺の始まりです。冬沈漬キムチを作らない地域では、牛や鶏のスープで代用していました。
盛岡冷麺とは、牛スープと辛味無しの「平壌冷麺(ピョンヤンレンミョン)」と、スープ無しで辛味ありの「感興冷麺(ハムフンネンミョン)」のミックスに、「ソバ粉をいれない」「麺が太い」などのオリジナリティが加わったものです。
冷麺の強いコシは、麺をぎゅっと押し出す力で生れるもの。機械がない限り、とても女性の力ではかないません。昔は朝鮮でも男尊女卑の風習が強く、男性が家庭の台所に入るなんてことは滅多にありませんでした。
しかし、冷麺を作ることに関しては別で、男性が麺作りを担当したそうです。また、冷麺はおめでたい席や大切な客人などが来た時などにもてなしたり、花婿が花嫁に捧げる料理でもあったようです。 |